断熱効果
大分の現場から実況中 『屋外にリビングのある家』
2012年1月31日(火) 断熱効果が期待されます
[ohnari:195] 大変な断熱効果
運乗殿
山中殿
関係各位
写真の送付、ご説明、ありがとうございます。
それから順調に推移しているとのことで、ご尽力に感謝申し上げます。
さて、いくつかの新しい工法が採用されているようですが、これは大変な断熱効果が期待されますね。外側から、そとん壁、サーモウール、石膏ボード、しっくい塗り、となるのですから、相当な造りになりますね。
このような事例は、今まであるのですか?また、あるとすると、どのくらいの断熱効果があるのでしょうか。なければ、計測してみようと思っています。
夏涼しく、冬暖かい家づくり、これは、従来の工務店のような家づくりとかなり異なっていますね。
楽しみです。
[ohnari:197] RE:大変な断熱効果
大成先生
サーモウールは断熱材としてとても優れた商品ですが、真壁工法では厚さ11㎝のものを使うので、わずかに次世代省エネ基準の4等級に足りません。
大成邸の内部は、柱を見せる真壁工法です。柱を壁内に隠す大壁構造に比べると断熱材の厚みが薄くなります。(その分、室内空間が広く使えます)
シラスバルーン(多孔質)のそとん壁、貝殻セラミックのMUSHUも、次世代省エネ基準を算出する計算式にその効果を加算することはできませんが、実質はかなりの断熱効果を発揮します。
また、ボード状の断熱材を使えば真壁構造でも4等級を満たすことはできますが、構造材の変形・縮みに追従しにくく(わずかな隙間でも断熱性は低下します)、劣化による断熱性能の低下もみられます。メーカーが表示している断熱性能の数値は工場から出荷した直後の計測値で、数年経つと性能が極端に落ちるものもあります。計算値と現実は必ずしも一致しません。
いろんなことを考慮してサーモウールを選択しました。サーモウールは室内の調湿にも大きな効果があります。計算上、わずかに4等級には届きませんが、実質4等級相当と考えていいと思います。
臭い、湿度調整、経年変化し難い断熱性能など、総合的に考えると、大成邸の室内環境はとても優れています。
山中省吾