建築家と建てる贅沢な注文住宅 - オープンシステム

運命的出会い

 大分の現場から実況中 『屋外にリビングのある家』

2012年2月16日(木) 運命的出会い

[ohnari:231] 運命的出会い

運乗さま
山中さま
みなさま

東日本大震災支援プログラムの大船渡プロジェクトと「屋外にリビングがある家」づくりが同時並行で進んでしますので、いろいろな展開がありますね。これも山中さんいう運命的な出会いでしょうか。おかげでみなさんの認識も広がってきたそうでなによりです。また、この家づくりが地元のみなさまにかなりのインパクト(影響)を与えているようで、このようなことも、この家の運命なのかもしれません。

本日は、山中さんのおひざ元の隠岐の島の海士町から大型の視察団が私の研究室を訪れ、岩ガキなどの地域資源を最高度に活用する方法について話をします。

山中さん、そのうち隠岐の島に行く話になりそうです。

大成博文(徳山高専)

[ohnari:233] RE:運命的出会い

大成先生、
そして皆さま、

いい話が続きますね。でもね、この取り組みで、何と言ってもいちばん得をしたのは私です。そのことを連載中の建築士向け情報誌『CCI』に書きました。3月の中ごろ全国の建築士12000人に送られます。

文字数が6千超えと少々長いので、冒頭と最後の部分を紹介します。

■冒頭の部分

設計事務所から相談を受けると、いつもこうアドバイスしていた。「分離発注業務を甘く見てはいけない。無理な工期と遠隔地の案件は断るべき」。
 
ところが、筆者自ら「無理な工期と遠隔地の案件」を引き受けることになったが、今ではそのことに感謝している。
 
分離発注方式で行うオープンシステムは、一般的な住宅の場合で、基本設計に着手してから建築工事が完成するまで、ざっと1年かかる。それくらいかけないと、良い建物はできないし建築主にオープンシステムのメリットを十分享受してもらえない。
 
そう決めつけていたのは、建築家の勝手な思い込みだった。しかし、時間でも距離でもない。まだまだ工夫の余地があることを、このプロジェクトが教えてくれた。
 
旧知の間柄と仰ってくださる建築主。私にとっては尊敬する大先輩。設計の依頼の電話があったのは昨年の7月。翌年の3月に入居したいという。受話器を耳にあてて考えた。(建築主が山口県、建築現場が大分県、設計監理が鳥取県。設計期間は…。無理だ…)

その旨をお伝えした。が、人生の大先輩とは有り難いものである。ぐいと背中を押してくれた。そして、自分で決めていた限界をあっさり破ってくれた。

■最後の部分

みんな楽しいのだと思った。元請も下請けもない。何の隠し事もない。みんなが建築主と直に契約したフラットな関係。そして、自然素材を多用したこの家には、大工も左官も他の職人も、腕を振るうところがたくさんある。
 
現場MLにきょうの仕事を写メールすると、建築主の喜びがダイレクトに返ってくる。職人は、それが喜びであり、楽しいのだ。

山中


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